カビの放置は病気の慢性化につながります。外壁からカビの侵入を止めてカビの原因を断つことが大事です

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外壁塗装の劣化でカビが浸食

いよいよ梅雨入りした日本列島。これから1ヶ月以上もジメジメした日が続くわけだが、
テンションが下がるだけでなく、健康面でも大いに気をつけなければならない。
その原因は、部屋の中で活性化して大繁殖する機会を狙っている、目には見えないカビの菌糸だ。

目に見えない壁の内側 実はカビの宝庫かも

浴室や洗面などの湿気の多いところに発生するカビですが、
これ以外にも和室の壁やクロス下地の壁の中、
またボードの中の断熱材にもたくさんのカビが発生しています。
それは住宅の外壁の塗膜がなくなると外壁から室内に向かって湿気が入ります。
また壁のクラックなどからも雨水や湿気の侵入が見られます。
カビの生えない健康な住宅にするためにしっかり外壁塗装をお勧めします。

目に見えている部分だけではなく、壁の中の見えない部分。
外から水分が壁の中にたっぷり侵入していて柱や筋交がはっきり見えていましたが、
外壁塗装後は壁の水分も抜けて健康な外壁になりました。

カビの放置は病気の慢性化につながることも・・

特に梅雨時期には増えてくるのが、トリコスポロンというカビで、このカビを吸入すると、
夏型過敏性肺炎を起こすことがあります。また、この病気が慢性化すると死に至ることもあるんです。
「夏型過敏性肺炎とは、トリコスポロンを吸うことで、肺の中でアレルギー反応が起こり、
微熱が出たり、咳や痰が出たり、体がだるくなったりする病気です。
症状的には夏カゼと似ているので、皆さん夏カゼとカン違いしてしまうことが多いんです。

しかし、放っておくと呼吸困難などの重症になる場合があります。
そして、重症になって病院に行ったときに医師も夏カゼだと診断してしまったり、
肺炎としても細菌性肺炎と誤診してしまうと、入院して点滴を打ち、
症状が良くなったからと数日で家に帰してしまいがちです。
しかし、症状が良くなったのは入院したことでトリコスポロンを
吸わなくなったためであって、家に戻るとまたアレルギー反応が出てしまうのです」

また、呼吸困難になるほどではない軽症な人でも、注意が必要です。
11月ぐらいになってカビが減ると、夏カゼかなと思っていた症状が軽くなります。
しかし翌年の5月ぐらいになると、またその症状が出てきてしまう。
それを毎年繰り返していると慢性化してしまうんです。
慢性化した過敏性肺炎は、間質性肺炎や肺線維症になって肺が硬くなり死に至ります。
夏型過敏性肺炎は医師でもなかなか気づきにくくとても怖い病気です。
毎年数人の人がこの病気で亡くなっているとのニュースもありました。

カビの発生しない健康な住まいづくり

では、夏型過敏性肺炎を予防するには、どうしたらいいのだろうか?
原因となるトリコスポロンは、風呂場や脱衣所、台所など、
高温多湿になる場所に多く発生するのでそういった所は
いつもきれいに掃除して、乾燥させておくことです。
特に木材などで増殖しやすいので、
風呂場に木製のドア枠などがある家は気をつけてください。
また外壁の塗膜のない壁、壁のクラック、塗膜の剥離なども原因と思われますが、
また屋根からの雨漏りや床下の湿気もカビの発生の原因でもあります。

このほかにもカビによる肺炎は、アスペルギルス、カンジダ肺炎、クリプトコッカスなどもあります。
アスペルギルスは重篤な基礎疾患のある人だと、死亡率が50%と高くなります。
とにかくカビが生えていたら、カビ取りをすることが大切です。
外壁塗装することにより外壁の塗膜からの湿気の侵入を止めて、
カビの原因の一つはなくなり、健康な住宅で過ごすことになるのです。

目先の安さだけには要注意ここまで